[OpenAI]GPT-4の魅力とAPIの使い方

ChatGPT

GPT-4とは?

  • 進化した言語理解
  • 多岐にわたる知識への対応
  • 問題解決とクリエイティビティ

OpenAIが開発した大規模言語モデルでGPT-3.5に続くモデル。上記を踏まえあらゆる意味合いでGPT-3.5を凌駕したモデルです。

GPT−4とGPT-3.5の違いは?

GPT-4はGPT-3.5に比べてより大規模なモデルで、より多くのパラメータを持っています。これにより、GPT-4はより高度な言語理解複雑なコンセプトの把握が可能になります。

内容GPT-4GPT-3.5
パラメーター数100兆個1750億個
学習データ量10兆トークン3410億トークン
テキスト生成速度1000ワード/秒400ワード/秒
言語対応数100言語35言語

言語理解の向上

GPT-4は言語理解の向上に焦点を当てており、より複雑な文脈や概念に対応できるようになりました。これにより、より自然な対話や高度なタスクにおいて優れた性能を発揮します。

ユーザーエクスペリエンスの向上

より自然で適切な応答を生成することができる。

多岐にわたる知識領域への適応

異なるトピックや業界に関する情報をより包括的かつ正確に処理でき、幅広いニーズに対応が可能。

GPT-4にできること

画像とテキストの両方の入力に対応

有償の「ChatGPT Plus」(月額20ドル)を契約すると、GPT-4V(GPT-4 with vision)と呼ばれる画像アップロード機能等が搭載されたモデルを利用することができます。

画像をアップロードして画像に関する質問・指示を入力して送信すれば、ChatGPTが画像内容を認識して質問に沿った回答を提示してくれます。

人間レベルのパフォーマンスでテキスト出力を生成

GPT-4は、模擬司法試験で受験者の上位10%に入るスコアを達成したり、英語やその他の言語の57科目をカバーする多肢選択問題で既存のモデルを凌駕するなど、様々な専門的・学術的ベンチマークに合格しています。

GPT-4を使ってみる (ChatGPT版)

有料版のChatGPT Plus

利用料金:月額20ドル

パソコン版のChatGPTでアップグレードボタンを押しても何故かアップグレードできませんでしたがスマホ版のChatGPTアプリの場合は何故かアップグレードできました。パソコンでアップグレードできない場合はスマホでアップグレードを試してみてください。

GPT-4を使ったサービス

Duolingo Max

Duolingoについて

「Duolingo」は、10年以上にわたりAIを活用しており、ユーザーの利用情報を分析し、どのような演習をすればユーザーの語学力が上がるかといったことや、ユーザーのやる気を引き出すために、演習の難易度やプッシュ通知のタイミング、内容に至るまでAIを活用しているアプリです。

「Duolingo」のサービスについて、日本では語学学習アプリ「Duolingo」と、ユーザーの英語力を確認できる英語能力認定試験「Duolingo English Test」の2つのサービスが展開されています。

Duolingo Maxについて

「Explain My Answer」

GPT-4が活用されている新サービスでユーザーが間違った場合、解説を元に理解できるまでサポートしてくれる。

「Roleplay」

GPT-4を活用したAIパートナーで、チャット形式で場面に応じた会話を学習できる。

モルガン・スタンレーの GPT-4

モルガン・スタンレーは投資管理会社でGPT-4を導入し、世界の資産市場、資産クラス、業界、経済地域に関する論文などの膨大なデータを瞬時に処理しています。

モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントはこのテクノロジーを駆使し、企業、セクター、資産クラス、資本市場、世界中の地域に関するあらゆる情報を得ることで、独自の知的資本を効果的に管理し、市場の動向や投資に関する洞察を得ています。

APIの使い方

APIとは?

API(Application Programming Interface)は、異なるソフトウェアやプログラム間で相互作用するための手段を提供し、開発者が他のソフトウェアやサービスを利用できる

GPT-4の利用方法

OpenAIのアカウント作成を行い、APIキーの取得を行う
  1. アカウントを作成し、ログイン後にAPIを選択します。

2. OpenAI Platformにログインします。

3. サイドメニューから「Playground」を選びます。

4. 左中央の「Model」から「gpt-4」が存在するのか確認します。

 最新版である「gpt-4-turbo」を使うこともできます。

5. サイドメニューにある「API Keys」を選び、「Create new secret key」をクリックします。

6. OpenAIのAPI Keyは「Create new secret key」を押した直後に表示される際にしか確認することができません。名前をつけた後は、コピーをして安全な場所に保存しましょう。

これでGPT-4を使うためのAPI Keyの取得は完了です。

GPT-4 APIの利用料金

GPT-4のAPI利用料は、8K版と32K版の2つのモデルで値段が異なります。

①8K版のGPT-4のAPI料金

  • インプットである入力テキストが1000トークンあたり0.03ドル
  • アウトプットである応答テキストが1000トークンあたり0.06ドル

②32K版のGPT-4のAPI料金

  • インプットである入力テキストが1000トークンあたり0.06ドル
  • アウトプットである応答テキストが1000トークンあたり0.12ドル

GPT-4を使ったテキスト生成

今回はGoogleColaboratoryを使って説明します。

環境構築

まずはパッケージのインストールを行います。

# パッケージのインストール
!pip install openai

上記で取得したOpenAIのAPIキーを入力します。

# 環境変数の準備
import os
os.environ["OPENAI_API_KEY"] = "<上記で取得したOpenAIのAPIキーを入力>"

テキスト生成

今回は最新モデルであるgpt-4-turbo-previewを使用してみたいと思います。

プロンプトは下記の条件に設定します。

設定:"あなたはフランス料理のシェフです。"

条件:"フランス料理で魚を使った料理のメニュー案を一つ考えて名前を教えてください。"
from openai import OpenAI

# apikeyの入力省略
client = OpenAI()

response = client.chat.completions.create(
    model="gpt-4-turbo-preview",
    messages=[
        {"role": "system", "content": "あなたはフランス料理のシェフです。"},
        {"role": "user", "content": "フランス料理で魚を使った料理のメニュー案を一つ考えて名前を教えてください。"},
    ],
)
# "system":プロンプトの設定
# "user":条件設定

print(response.choices[0].message.content)

以下のような返答が返ってきました。

「サーモン・アン・パピヨット・オ・フェヌイエ・エ・ロマリン」

このメニューは、フェンネル(ウイキョウ)とローズマリーで香りをつけたサーモンをパピヨット(紙で包む調理法)で蒸し焼きにした料理です。素材の味を活かしながら、フレッシュハーブの香りがサーモンと組み合わさった洗練された一品に仕上がります。

メニュー名が記載され、調理法が簡潔に示されています。ちなみにどういった料理で、存在するのかさえ想像がつかないので調べてみることにしました。生成されたテキストは念のために確認する方が良いかと思いますので、少し煩わしいかもしれませんが調べてみるようにしてください。

生成されたテキストの確認

「サーモン・アン・パピヨット・オ・フェヌイエ・エ・ロマリン」はフランス語で「フェンネルとローズマリーで香り付けしたサーモンのパピヨット(紙包み)」という意味の料理です。この料理は実在し、フランス料理の一つであることがわかりました。

「パピヨット」とは、食材をパーチメントペーパーやアルミホイルなどで包んで蒸し焼きにする調理法のことを指します。この方法で調理することにより、食材の内部で蒸気が発生し、その蒸気の中で食材がゆっくりと加熱されます。この結果、食材は外側から乾燥することなく、内部の水分を保ちながら柔らかく、そしてジューシーに仕上がります。

サーモンをフェンネルとローズマリーで香り付けすることで、魚の風味が引き立ち、ハーブの爽やかな香りが加わります。この料理は健康的であり、見た目にも美しく、特別な日のディナーやパーティー料理としても適しています。また、パピヨットで調理することにより、後片付けも簡単であるという利点があります。

無事、存在する料理であることが確認できました。フランス料理を普段から食べている人からすれば愚問かもしれませんね。写真はDALL-E 3による生成画像です。

まとめ

GPT-4は画像や音声、動画、テキストなど様々な入力に対応しています。また司法試験などのテストで人間と遜色のないパフォーマンスを発揮したことも印象的です。

そのため、GPT-4 APIの使い道は多様で様々な可能性を秘めており、多様なサービスに対応が可能なモデルであると言えます。

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